東京都心にある、完全地下の居室の、リノベーションプロジェクト。地下居住の新しい形を発信する拠点として、「地下室内に誂えられた縁側空間」をデザインしました。
来客は縁側(=段差)に自由に座り、イベントやワークショップを展開していきます。
地下は、多くの可能性を秘めた居住空間だと言えます。熱環境、湿度環境は、過酷な東京の気候条件において、シェルターとも言える空間でしょう。そこに、壁面緑化、質の高い光、適度な気積(空気のボリューム感)を加えて行くことで、「暗い地下室」からは一線を画した空間としています。
用途が規定されない空間を実現するため、家具、キッチンは可動かつ可変な設えとしました。
長年建築の教育現場で新しい空間価値を提唱してこられたお施主様の、これからの未来の活動拠点となりますように。